当直医読本
倒れた!―失神か痙攣かでアプローチが変わる
寺沢 秀一
1
Hidekazu Terasawa
1
1福井県立病院救命救急センター
pp.412-413
発行日 1991年7月15日
Published Date 1991/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900127
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トピックス
救急室には「倒れた」という主訴で多くの患者が受診する.大事なことは,①「なぜ倒れたのか?」を確認すること.倒れたために生じた外傷(大腿骨頸部骨折,脊椎圧迫腎折,熱傷など)よりも,倒れた原因(不整脈,腹腔内出血による起立性低血圧など)のほうが重大なことがあるからである(→1).②倒れた原因がはっきりしない場合(意識消失が先行している場合)は,失神だったのか痙攣だったのかを区別する.失神か痙攣かでアプローチが変わるからである.
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