みるトレ
Case 5
忽那 賢志
1
1国立国際医療研究センター 感染症内科/国際疾病センター
pp.527-528
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102549
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Case 5
患者:60代男性.
主訴:発熱,表皮剝離.
病歴:膀胱癌術後に腸閉塞を繰り返すため中心静脈ポートが留置され,在宅中心静脈栄養を行っていた.5日前に38℃の発熱があり,近医を受診し,感冒と診断され帰宅した.その後も発熱が遷延し,顔面と背部の表皮剝離に気づいたため,当院感染症科を受診した.
身体所見:血圧70/40mmHg, 脈拍数122回/分, 体温39.3℃, 呼吸数27回/分,SpO2 93%(室内気).左上腕に中心静脈ポートが挿入されている.眼球結膜は充血しており,両眼ともに多量の眼脂を認める.顔面の前額部,両眼周囲,鼻根部,口唇周囲,背部,左上腕の中心静脈ポート刺入部に表皮剝離を認める(図1).
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