みるトレ
Case 33
忽那 賢志
1
1国立国際医療研究センター感染症内科・国際感染症センター
pp.431-432
発行日 2013年5月15日
Published Date 2013/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102858
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Case 33
患者:60代,男性.
主訴:発熱,皮疹.
病歴:3日前の夜から頭痛,食欲低下を自覚していた.2日前の昼頃から38℃台の発熱,咽頭痛,乾性咳嗽が出現した.1日前の夕方に顔面から体幹へと広がる皮疹が出現したため本日近医を受診.精査加療目的で当院に紹介受診となった.
既往歴:高血圧(アムロジピン内服中),前立腺肥大症.
ワクチン接種歴:不明.
性交渉歴:男女ともに5年以上なし.
身体所見:血圧137/86mmHg,脈拍数110回/分,呼吸数18回/分,SpO2 96%(室内気),体温38.9℃.皮疹:顔面,頸部,体幹,両上肢に散在する丘疹性紅斑を認め一部は癒合している.同様の皮疹を下肢にも認めるが上肢と比較してまばらである(図1).眼球結膜充血あり.後頸部リンパ節腫脹あり.口腔内:咽頭は軽度発赤している.頰粘膜は異常所見なし.
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