みるトレ
Case 6
松村 正巳
1
1金沢大学医学教育研究センター リウマチ・膠原病内科
pp.529-530
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102550
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Case 6
患者:78歳,女性.
主訴:両下肢のしびれ.
病歴:6週間前から両足先のしびれ感が出現し,徐々に膝まで上行した.3週間前からは右母指~中指のしびれ感も出現し,歩行が困難になってきた.2週間前からは38℃の発熱も出現し受診した.
身体所見:血圧100/62mmHg,脈拍62回/分・整,体温37.1℃,呼吸数24回/分.膝下から足先端まで触れる紫斑を認める(図1,2).右手の正中神経支配領域に痛覚,触覚の低下を認める.つま先から膝下までの範囲に痛覚,触覚,振動覚,位置覚の低下を認める.下肢の筋力がすべて4/5に低下している.腱反射は,上腕二頭筋反射+/+,上腕三頭筋反射+/+,膝蓋腱反射-/-,アキレス腱反射-/-,バビンスキー反射-/-である.
血液検査:WBC 9,800/μl,Hb 10.3g/dl,Plt 19.9×104/μl,AST 26IU/l,ALT 29IU/l,LDH 161IU/l,CK 27IU/l,UN 21mg/dl,Cr 0.53mg/dl,Na 134mEq/l,K 3.9mEq/l,Cl 99mEq/l,CRP 2.9mg/dl.
検尿:尿タンパク1+,潜血2+,沈渣:赤血球10~19/HPF,赤血球円柱1+/HPF.
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