みるトレ
Case 76
忽那 賢志
1
1国立国際医療研究センター感染症内科・国際感染症センター
pp.1033-1035
発行日 2014年11月15日
Published Date 2014/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414200074
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Case 76
患者:20代,男性.
主訴:陰部潰瘍.
現病歴:1週間前,入浴の際に陰部に潰瘍ができていることに気づいた.疼痛はないという.近医を受診しゲンタシン軟膏Ⓡを処方されたが改善しないため,当院感染症科を受診した.
既往歴:特記事項なし.
性交渉歴:MSM(Men who has Sex with Men)であり,特定のパートナー以外にも不特定の男性と頻繁に性交渉がある.コンドームは使用していない.
身体所見:血圧102/66mmHg,脈拍67回/分,体温35.7℃,呼吸数12回/分.
両側の鼠径リンパ節を触知する.ペニスの亀頭部分に潰瘍を認める(図1).
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