みるトレ
Case 38
忽那 賢志
1
1国立国際医療研究センター感染症内科・国際感染症センター
pp.625-627
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102921
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Case 38
患者:60代,男性.
主訴:発熱,咽頭痛,開口障害.
病歴:来院3日前から咽頭痛と発熱を自覚していた.2日前に近医を受診し第3世代セフェム系抗菌薬を処方されたが,症状は改善せず発熱と咽頭痛は持続した.1日前までは何とか頑張って食事も取れていたが,受診当日になり咽頭痛と開口障害のため食事摂取が困難となり救急外来を受診した.
既往歴:特記事項なし.
身体所見:体温37.9℃,脈拍数104回/分,血圧130/96mmHg,呼吸数18回/分,SpO2 98%(室内気).口腔内:左扁桃は著明に腫大し,口蓋垂も右方に偏移しており咽頭壁は観察できない.外観上流涎を認め,口腔内には唾液貯留がみられた.また2~3横指の開口障害を認めた.
左前頸部リンパ節腫脹あり.口腔内の所見を以下に示す(図1a, b).
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