みるトレ
Case 57
忽那 賢志
1
1国立国際医療研究センター感染症内科・国際感染症センター
pp.447-448
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103216
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Case 57
患者:30代,男性.
主訴:発熱,咳嗽,咽頭痛.
病歴:当院受診3日前に咽頭痛,咳嗽・喀痰,37℃の微熱が出現し近医を受診した.この際,感冒と診断され,総合感冒薬を処方され経過観察となった.その後も咽頭の違和感と咳嗽が続き,咳嗽後に嘔吐するようになったため当院救急外来を受診した.
ROS(+):37℃台の発熱,咽頭痛,咳嗽・喀痰,咳嗽後の嘔気・嘔吐.
ROS(-):頭痛,下痢,排尿時違和感.
既往歴:肺結核の既往なし.
生活歴:飲酒歴なし,喫煙歴なし.
ワクチン接種歴:定期接種のワクチンはすべて接種している.
sick contact:最近会社の同僚が2名,咳が続いている.
身体所見:体温37.3℃,脈拍86回/分,血圧93/65mmHg,呼吸数16回/分.意識レベルGCS15(E4 V5 M6).口腔内:咽頭発赤あり.胸部:聴診上,肺雑音なし.その他,特記すべき異常所見を認めない.外来で採取した喀痰のグラム染色写真(図1)を示す.
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