みるトレ
Case 59
忽那 賢志
1
1国立国際医療研究センター感染症内科・国際感染症センター
pp.539-540
発行日 2014年6月15日
Published Date 2014/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103244
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Case 59
患者:30代,男性.
主訴:右目が赤い.
病歴:来院前日の夜,勤務先から帰宅の際に右目の異物感と眼脂の増加を自覚していた.来院当日の朝,起床時に右眼は眼脂のため開眼困難であり,また眼球結膜が充血していることに気づき総合病院の眼科を受診した.なお,左目は特に自覚症状はないという.
ROS(+):右目の異物感・瘙痒感,眼脂・流涙の増加,眼瞼浮腫,軽度の眼痛.
ROS(-):視力低下,発熱,倦怠感.
既往歴:気管支喘息,アレルギー性鼻炎,鼻茸.
生活歴:焼酎1/3ボトル(720ml)/日,喫煙なし.
職業:感染症医.
sick contact:勤務先の総合病院のレジデントが眼科感染症に罹患し自宅待機となっている.
身体所見:体温 36.4℃,脈拍72回/分,血圧126/85mmHg,呼吸数16回/分.肥満体型.右耳介前リンパ節の腫脹・圧痛を認める.咽頭発赤なし.
患者の右眼の写真(図1)を示す.
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