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編集後記
近藤 幸尋
pp.428
発行日 2020年5月20日
Published Date 2020/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206943
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小職も本年無事に還暦を迎えることができました.先日赤いちゃんちゃんこを着せられお祝いをしていただいたわけですが,その語源や背景に関して何も理解しておりませんでした.こんな状態ではチコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ!!」と怒られてしまいます.
還暦祝いとは言わずと知れた60歳のお祝いのことですが,「還暦」の語源は干支が60年で一回りして,「暦が元に還る」ということからきています.小職は干支とは子・丑・寅などの十二支を指すと思っていたのですが,実際は十二支と甲・乙・丙などの十干の組み合わせの60種類で構成されており,今年の干支はネズミではなく庚子(かのえね)となります.庚は十干の第7番目にあたるので,1番目の子年に加えてラッキーセブンということで小職は満足しています.なお,還暦祝いは男性がクローズアップされがちですが,なぜでしょうか? それにもチコちゃんは答えてくれています.昔の還暦は現役の引退勧告で家督を後継者に譲るという意味があったため,家を継ぐ男性だけが対象とされていたそうです.そのため,古い慣習が残っている地域などは女性の還暦祝いはしないところもあるようですが,一般には女性も対象となるようです.
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