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編集後記
近藤 幸尋
pp.408
発行日 2010年6月15日
Published Date 2010/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426100509
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今年の春は桜が咲いたと思えば雪が散らつくといった三寒四温とは程遠い気温のジェットコースターのような特異な春でありましたが,このような厳しい気象状態は現在の医療を取り囲む環境に類似していると思われます.つまり臨床において高度な内視鏡外科手術の花を咲かせた翌日には大血管よりの出血により寒い思いをするという経験も御有りではないでしょうか.医療界にとってはQOLを重視して手術をはじめ行われているわけですが,これは患者サイドから見てのQOLであります.QOL保存の法則ではありませんが,一方のQOLを保つために手術手技をはじめ多くの努力がなされていることと思います.
本号では「小腸病変に対する腹腔鏡補助下手術と術前ダブルバルーン小腸内視鏡検査の有用性」や手術手技として「腹腔鏡下胃手術における簡便で安全な肝挙上法」などが掲載されており,日頃の先生方の診療および手術の参考になればと思います.内視鏡下手術に日頃追われる先生方にとって,技術向上はもとより安全な手技および手術のお役に立てるべく,内視鏡外科学会雑誌を読んでよかったと思われる雑誌に成長させていただきたいと思います.ですから原著はもとより手術手技に関して先生方からのご玉稿をお待ちしておりますので奮ってご投稿をお願いいたします.
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