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編集後記
近藤 幸尋
pp.750
発行日 2023年8月20日
Published Date 2023/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207910
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WBCに次いでアメリカ大リーグにおいても大谷翔平の活躍は続いています.現在アメリカンリーグでホームラン数第1位,打点も第1位でオールスターファン投票第1位です(執筆時).2刀流で名を馳せていた大谷選手は,いまや打者としても投手としても一流の選手になっています.こんな大谷選手は,まさに野球人間なのかもしれません.ニューヨークヤンキースとの試合に関して,インタビュアからのニューヨークをエンジョイされたかの質問に「寝てた」と答えたそうです.カージナルス戦の前にWBCで一緒だったヌートバーに食事を誘われても答えはやはり「寝ている」でした.アメリカ大リーグは年間試合数も多く移動距離も日本の比ではありません.そんな中で大谷選手は睡眠をはじめとした自己管理を厳粛に行っているようです.われわれが学会など地方遠征した際には,寝る間を惜しんで飲酒や食事をしていることを考えると大きな違いです.
今年ボストンでプレーしている吉田正尚選手も高打率を維持して活躍しています.彼は小職とほぼ変わらない身長でありながら,大リーグで活躍しているのは,その身体が「マッチョマン」と称されるほどの筋肉質であることも理由の1つでしょう.彼は無駄がなくそれでいて力強いスイングでヒットを量産しています.スイングのスピードをあげて無駄な力を省いてインパクトの瞬間に全部の力を預けることを意識して彼はバットを振っているようです.こんな吉田選手もチームで中心的存在となり,ホームラン後は空気で膨らませたダンベルでパフォーマンスが行われ,マッチョマンとしてチームメイトからリスペクトされています.
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