Japanese
English
症例報告
ラノコナゾールとルリコナゾールの交差反応を認めた接触皮膚炎の2例
Two cases of contact dermatitis showing cross reaction between lanoconazole and luliconazole
神保 晴紀
1
,
小坂 博志
1
Haruki JIMBO
1
,
Hiroshi KOSAKA
1
1市立加西病院皮膚科
1Division of Dermatology, Kasai City Hospital, Kasai, Japan
キーワード:
ラノコナゾール
,
ルリコナゾール
,
接触皮膚炎
,
交差反応
,
交叉反応
Keyword:
ラノコナゾール
,
ルリコナゾール
,
接触皮膚炎
,
交差反応
,
交叉反応
pp.573-577
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103711
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要約 症例1:65歳,女性.ルリコンクリーム®(ルリコナゾール)外用約16か月後に外用部位に浸潤性紅斑を認め,アスタットクリーム®(ラノコナゾール)に変更したが,数日以内に掻痒が出現した.症例2:62歳,男性.アスタット軟膏®外用約1週後に外用部位の腫脹が出現した.ルリコンクリーム®に変更後,数日間で角化性紅斑が出現した.再度アスタット軟膏®に変更したがすぐに発赤が出現した.症例1,2ともにas isパッチテストで両薬剤が陽性であり,経過も併せてこれら2剤間で交差反応を示した接触皮膚炎と診断した.両者は非常に構造が類似している.他のアゾール系の薬剤とは交差反応を示さなかったため,抗原決定基はイミダゾール環を除く共通構造にあると推測した.
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