Japanese
English
症例報告
ハゼノキによる接触皮膚炎の4例―マンゴー抗原との交叉反応について
Four cases of contact dermatitis due to Rhus succedanea L:a study of cross-reactions between mango allergens and urushiol
岡 恵子
1
,
安原 義
2
,
杉本 昭子
3
Keiko OKA
1
,
Tadashi YASUHARA
2
,
Akiko SUGIMOTO
3
1小石川東京病院皮膚科
2東京農業大学短期大学部栄養学科
3東京医科歯科大学生体材料工学研究所分子設計分野
1Department of Dermatology,Koishikawa-Tokyo Hospital,Tokyo,Japan
2Department of Nutrition,Junior College of Tokyo University of Agriculture,Tokyo,Japan
3Department of Molecular Design,Institute of Biomaterials and Bioengineering,Tokyo Medical and Dental University,Tokyo,Japan
キーワード:
接触皮膚炎
,
ハゼノキ
,
ウルシオール
,
マンゴー
,
交叉反応
Keyword:
接触皮膚炎
,
ハゼノキ
,
ウルシオール
,
マンゴー
,
交叉反応
pp.9-11
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102177
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要約 60歳女性,66歳女性,45歳男性,および74歳男性.4例ともハゼノキはウルシ科の植物であることを知らずに庭のハゼノキの剪定や伐採をして,皮膚炎を発症した.ウルシ皮膚炎の既往歴があったのは74歳男性例のみで,他の3例は植物による接触皮膚炎の既往歴はなかったが,全例とも接触翌日または2日目より皮膚炎が出現したので,ウルシ類に感作されていたと考えた.パッチテストでは,全例ともウルシオールと,接触歴のないマンゴーの抗原であるマンゴールに陽性であった.ウルシ類で感作されると,マンゴーにも容易に交叉反応が生じることを確認した.
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