特集 接触皮膚炎
臨床例
ラノコナゾールとルリコナゾールに交叉反応を認めた接触皮膚炎
神保 晴紀
1
,
平林 研二
,
清水 秀樹
1三田市民病院 皮膚科
キーワード:
Diflucortolone
,
Ketoconazole
,
交差反応
,
鑑別診断
,
パッチテスト
,
痒疹
,
皮膚炎-アレルギー性接触
,
Lanoconazole
,
Luliconazole
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Cross Reactions
,
Diflucortolone
,
Ketoconazole
,
Prurigo
,
Patch Tests
,
Dermatitis, Allergic Contact
,
Latoconazole
,
4-(2,4-dichlorophenyl)-1,3-dithiolan-2-ylidene-1-imidazolylacetonitrile
pp.463-466
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015266461
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<症例のポイント>ラノコナゾールとルリコナゾールに交叉反応を認めた接触皮膚炎の1例を報告した。ラノコナゾールとルリコナゾールは構造式が非常に類似しており、交叉反応をきたしやすい。自験例では、ほかのイミダゾール系の薬剤およびビニルイミダゾール系のネチコナゾール塩酸塩とは交叉反応を示さなかった。そのため、抗原決定基は両者にのみ共通のジチオラン骨格にあると推測した。抗真菌薬とステロイド薬の両方を外用されている症例では、接触皮膚炎の所見が軽微となることがあり、抗真菌薬の接触皮膚炎に注意を要する。
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