Japanese
English
症例報告
複数のステロイド外用剤による接触皮膚炎の1例
A case of allergic contact dermatitis due to several topical corticosteroids
赤松 佳奈
1
,
今井 奈穂
1
,
日野上 はるな
1
,
大畑 千佳
1
Kana AKAMATSU
1
,
Naho IMAI
1
,
Haruna HINOGAMI
1
,
Chika OHATA
1
1市立池田病院皮膚科
1Division of Dermatology,Ikeda Municipal Hospital,Osaka,Japan
キーワード:
ステロイド外用剤
,
接触皮膚炎
,
交叉反応
Keyword:
ステロイド外用剤
,
接触皮膚炎
,
交叉反応
pp.567-571
発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102991
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要約 69歳,女性.顔面の皮疹を主訴に当科を受診した.プロピオン酸アルクロメタゾン軟膏を処方したところ外用直後から紅斑および口唇の腫脹が生じた.患者は以前にプロピオン酸アルクロメタゾン,酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン,ブデソニドでパッチテスト陽性であったが,初診時薬剤アレルギーカードを提示し忘れていた.プロピオン酸アルクロメタゾンによる接触皮膚炎と考え外用を中止したが改善しないため,プレドニゾロン30mg/日を投与したところ皮疹は軽快した.成分パッチテストでは主剤のみ陽性であった.また他のステロイド外用剤のパッチテストではプロピオン酸デキサメタゾン,酪酸ヒドロコルチゾンが陽性であり交叉反応と考えた.
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