Japanese
English
症例報告
サリチル酸グリコールによる接触皮膚炎の1例
A case of contact dermatitis due to glycol salicylate
小坂 博志
1,2
,
小松 舞衣子
1
,
吉崎 仁胤
1
Hiroshi KOSAKA
1,2
,
Maiko KOMATSU
1
,
Yoshitsugu YOSHIZAKI
1
1宝塚市立病院皮膚科
2神戸市立医療センター中央市民病院皮膚科
1Division of Dermatology, Takarazuka City Hospital, Takarazuka, Japan
2Division of Dermatology, Kobe City Medical Center General Hospital, Kobe, Japan
キーワード:
サリチル酸グリコール
,
サリチル酸
,
接触皮膚炎
,
パッチテスト
Keyword:
サリチル酸グリコール
,
サリチル酸
,
接触皮膚炎
,
パッチテスト
pp.98-100
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204654
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要約 64歳,女性.初診2日前に市販のトクホンハップ(冷)®を右下腿に貼布してから約2時間後に瘙痒を伴う紅斑が出現し,当科を受診した.右下腿に貼布部位に一致した長方形の浸潤性紅斑を認め,貼布剤による接触皮膚炎と考え,成分パッチテストを施行した.サリチル酸グリコールのみ陽性で,本剤によるアレルギー性接触皮膚炎と診断した.サリチル酸グリコールは古くから消炎鎮痛剤として広く使用されている.しかし,その使用量の多さの割に接触皮膚炎の報告は少なく,比較的稀な症例と思われた.
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