Japanese
English
特集 接触皮膚炎のマネージメント
症例報告
ルリコナゾール外用薬およびラノコナゾール外用薬の交叉反応による接触皮膚炎の1例
Contact Dermatitis Caused by Topical Medication of Lanoconazole and Luliconazole via Cross Reactivity
井上 円
1
,
水谷 陽子
1
,
伊藤 満
1
,
清島 真理子
1
Madoka INOUE
1
,
Yoko MIZUTANI
1
,
Mitsuru ITO
1
,
Mariko SEISHIMA
1
1岐阜大学大学院医学系研究科,皮膚病態学(主任:清島真理子教授)
キーワード:
ルリコナゾール
,
ラノコナゾール
,
接触皮膚炎
,
交叉反応
Keyword:
ルリコナゾール
,
ラノコナゾール
,
接触皮膚炎
,
交叉反応
pp.1844-1848
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002287
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
60歳,女性。爪および足白癬に対しエフィナコナゾール外用液とラノコナゾールクリームを処方され,2日後に趾間,足底に水疱,紅斑が出現した。接触皮膚炎と診断され一旦中止後ルリコナゾールクリームに変更したが,3日後再度接触皮膚炎と診断された。両クリーム剤のas isを用いたパッチテストで陽性,成分パッチテストでもラノコナゾール,ルリコナゾールの主剤で陽性を示した。両薬剤は同じビニルイミダゾール系抗真菌薬で共通抗原をもつことから,交叉反応による接触皮膚炎が考えられた。そこでトリアゾール系であるホスラブコナゾールL-リシンエタノール付加物内服により爪および足白癬は治癒した。抗真菌薬の選択においては交叉反応に注意すべきである。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.