Japanese
English
症例報告
クロラムフェニコール腟錠によるsystemic contact dermatitisの1例
A case of systemic contact dermatitis due to chloramphenicol vaginal tablet
志貴 美麗
1
,
土井 裕美子
1
,
佐藤 有紀
1
,
熊谷 綾子
1
,
石井 泰江
1
,
加藤 潤史
1
,
肥田 時征
1
,
山下 利春
1
,
三浦 俊祐
2
Mirei SHIKI
1
,
Yumiko DOI
1
,
Yuki SATO
1
,
Ayako KUMAGAI
1
,
Yasue ISHII
1
,
Junji KATO
1
,
Tokimasa HIDA
1
,
Toshiharu YAMASHITA
1
,
Shunsuke MIURA
2
1札幌医科大学医学部皮膚科学教室
2札幌市
1Department of Dermatology, School of Medicine, Sapporo Medical University, Sapporo, Japan
2Sapporo, Japan
キーワード:
クロラムフェニコール
,
systemic contact dermatitis
,
腟錠
Keyword:
クロラムフェニコール
,
systemic contact dermatitis
,
腟錠
pp.579-582
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103712
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 26歳,女性.初診の前日に近医産婦人科にてクロラムフェニコール腟錠を挿入された.同日夜間より手背に掻痒を伴う紅斑が出現し,四肢,軀幹に拡大.翌日近医皮膚科を受診し精査のため当科を紹介され受診した.血液,生化学的検査では白血球とCRPの軽度上昇を認めた.また病理組織学的に表皮の肥厚と,真皮浅層の血管周囲性の炎症細胞浸潤を認めた.パッチテストにてクロラムフェニコール腟錠が陽性であったため,クロラムフェニコール腟錠によるsystemic contact dermatitisと診断した.クロラムフェニコール腟錠は汎用されているものの,患者自身が使用されたと認識していない場合が多く,十分な問診が必要である.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.