Japanese
English
連載 眼の遺伝病・13
アレスチン遺伝子異常と網膜変性(1)—小口病-1
Retinal dystrophy with arrestin gene mutation (1):Oguchi disease
和田 裕子
1
,
中沢 満
2
,
玉井 信
1
Yuko Wada
1
,
Mitsuru Nakazawa
2
,
Makoto Tamai
1
1東北大学医学部眼科学教室
2弘前大学医学部眼科学教室
pp.1541-1543
発行日 2000年9月15日
Published Date 2000/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906973
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小口病は常染色体劣性遺伝を示す停止性夜盲性疾患である。金箔様眼底を示し,長時間暗順応後に正常の眼底の色調に戻る水尾—中村現象が有名である。われわれは1995年にドイツとの共同研究で,アレスチン遺伝子1147delA変異が日本人小口病の高頻度変異であることを報告した。
今回対象としたのは,小口病7家系10名である(図1)。表1に遺伝子検索の結果と臨床像のまとめを示す。また最も特徴的とされる金箔眼底に注目すると,金箔の分布にも黄斑部を含み眼底全体に認められるもの(+++),黄斑部以外の眼底全体に認められるもの(++),部分的にのみ認められるもの(+)と多様性が認められた(図2)。代表例を1症例ずつ紹介する。
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