Japanese
English
連載 眼の遺伝病61
RP1遺伝子異常と網膜変性(1)
Retinal degeneration with a RP1mutation
川村 后幸
1
,
和田 裕子
1
,
田中 憲児
2
,
玉井 信
1
Miyuki Kawamura
1
,
Yuko Wada
1
,
Kenji Tanaka
2
,
Makoto Tamaki
1
1東北大学医学部眼科学教室
2眼科田中
pp.1624-1626
発行日 2004年9月15日
Published Date 2004/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410100712
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RP1遺伝子は,1999年に常染色体優性網膜色素変性(ADRP)の原因遺伝子として報告された。この遺伝子は4エクソンからなり,2,156個のアミノ酸をコードしている。RP1遺伝子は,視細胞の代謝,発達に重要な働きをすると考えられている。原因遺伝子異常はエクソン4に集中し,さらにmissense変異では病気の原因遺伝子異常にならないという特徴がある。またArg677Stop変異は,海外ではロドプシン遺伝子のPro347Leu変異,Pro23His変異についで高頻度の変異である。
今回筆者らは,96家系のADRPについて,RP1遺伝子すべてのエクソンを用いてスクリーニングし,2336~2337delCT変異を一家系に認めたので報告する1)。また,96人の遺伝子変異のスクリーニングの結果も併せて報告する。
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