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連載 眼の遺伝病75
IMPDH1遺伝子異常と常染色体優性網膜色素変性(1)
Autosomal dominant retinal degeneration with IMPDH1 gene mutation
和田 裕子
1
Yuko Wada
1
1東北大学医学部眼科学教室
pp.1824-1826
発行日 2005年11月15日
Published Date 2005/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410100238
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IMPDH1遺伝子のLys238Arg変異をもつ常染色体優性網膜色素変性の1家系を報告する。IMPDH1遺伝子は,視細胞でのcyclic nucleosidesの代謝に関与していると報告されている。2002年に常染色体優性網膜色素変性の10番目の原因遺伝子として報告された。海外ではAsp226Asn変異が高頻度変異であるが,筆者らが96人の日本人常染色体優性網膜色素変性をスクリーニングした結果,Asp226Asn変異はなかった。
今回は,IMPDH1遺伝子変異のLys238Arg変異を認めた常染色体優性網膜色素変性の1家系を報告する。Lys238Arg変異は新規変異であり,現在までに報告がない。
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