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あとがき
山本 卓明
pp.1044
発行日 2018年11月25日
Published Date 2018/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201227
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あとがき
「55番の方,3番診察室へお入りください」.9時に来院し,待つこと1時間半,ようやく診察が始まりました.親族の1人に健康診断で異常が見つかり,年齢は80歳を超え,歩きもおぼつかなく,杖も必要,字もよくみえないようで,一緒に受診することにしました.
病院につくと,まず受診する科の受付場所がよくわかりません.何とか担当科にたどり着くと,3枚つづりの問診票を渡されました.私が音読しながら一緒に格闘すること10分,受付に提出後,番号表が渡されました.後は,呼び出しモニターで番号が呼ばれるのを待つだけです.ただ,モニターには,現在診察中の番号しか表示されません.次に呼ばれるかもしれないと思うと,読書にも集中できず,トイレにも行きにくい状況です.看護師による再度の問診後,さらに待ち,診察となりました.新患患者さんは,このような多くのステップと待ち時間を経て,診察室のドアを開けておられるのだと改めて実感しました.
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