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あとがき
山本 卓明
pp.1408
発行日 2021年11月25日
Published Date 2021/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202192
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宇宙飛行士の山崎直子さんのインタビュー記事*1,2)に興味深い一節がありました.「訓練のおよそ90%は,何か不具合が起きた場合を想定した訓練です」「二重・三重に起こる不測の事態に備える必要があり,その訓練がハードでしたね.例えば,宇宙から戻ってカプセルで海や雪山に不時着した場合に備え,救助されるまで耐え抜くサバイバル訓練.水上サバイバル訓練では,ヘリに救助されてめでたし,めでたし,ではありません.今度は視界ゼロの夜間にヘリが海に墜落した場合も想定します.だから目隠しをして,水に沈むヘリから脱出するような訓練もあります」.想定外の事態を排除するための「想定」の徹底ぶりに驚かされました.
以前,「24」という米国人気ドラマがありました.めでたしめでたし,で終わるドラマを見慣れていた私は,その斬新かつショッキングなストーリー展開に完全に入り込んでしまいました.例えば,他国の大統領を暗殺したり,主人公の妻ですら殺害されたり,果ては米国大統領自身が実は巨悪の張本人だったりと,想像をはるかに超えた設定で,大ヒットした理由が分かりました.
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