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あとがき
山本 卓明
pp.1168
発行日 2024年9月25日
Published Date 2024/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408203113
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5月に福岡で開催された日整会と前後して,5名のJOA-AOAトラベリングフェローを当大学でもお迎えしました.新進気鋭のアメリカ整形外科医と,カンファレンス,オペ,歓迎会などをともにしました.教室員一同とてもよい刺激を受け,また貴重な国際経験となりました.その際,アテンドの中心となってくれたのが,当科で後期研修2年目を行っている,外国で医師免許を取得(医学部授業や試験を含めすべて英語)した医師です.かつて企業に就職し,一念発起し医師になる決意をし,海外での医師資格取得を見事に実現させた努力の人です.とても整形外科2年目とは思えないほど精力的に役目を果たし,生き生きとしてまさに水を得た魚でした.フェローとも全く不自由なく会話し,改めてその英語力にも感じ入りました.「適材適所」という言葉が頭をよぎりました.
関連病院の医師に,自分のペースをとても大事にするあまり,プラスアルファの仕事(例えば,外来患者が多い,ナースなどから不在医師のカバー依頼,連続した急患など)に対して,ストレスを感じてしまう医師がいました.自ら新しい病院に赴任し,そこでは外来から病棟中心の勤務形態になったようです.先日,その病院の理事長とお話したところ,「当院では全く問題なく,とても丁寧にそしてきちんと仕事をしていただいており,周りからの信頼も厚く本当に助かっております」と深謝されました.「適材適所」が再びよぎりました.4月に新教室員を迎え3カ月が経ち,それぞれの個性が見えてきた時期です.必ず適材適所があるという観点で,よい面をしっかりと伸ばしてあげる指導を心掛けたいと感じております.
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