Japanese
English
臨床報告・1
閉鎖孔ヘルニア嵌頓に対する水圧による整復術の2例
Two cases of reduction by water pressure in strangulated obturator hernia
光岡 晋太郎
1
,
阪上 賢一
1
,
池田 秀明
1
,
田中 公章
1
Shintaro MITSUOKA
1
1総合病院庄原赤十字病院外科
キーワード:
閉鎖孔ヘルニア
,
嵌頓
,
水圧
,
整復術
Keyword:
閉鎖孔ヘルニア
,
嵌頓
,
水圧
,
整復術
pp.1717-1719
発行日 2002年12月20日
Published Date 2002/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905091
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はじめに
閉鎖孔ヘルニアは骨盤CTの有用性が広く認識され,早期に確定診断が可能となってきている1〜7).嵌頓のため緊急手術となってもRichter型の嵌頓が多いため,ほとんどの場合嵌頓した腸管を用手的に引き出すだけで容易に整復されていた1,5,6).
筆者らは骨盤CTにて術前診断しえた閉鎖孔ヘルニア嵌頓に緊急手術を行い,嵌頓が強固で整復困難な症例を経験した.用手的な牽引では腸管損傷の危険があるため,独自に水圧を利用した整復術を考案し,安全で有用であることを確認したので報告する.
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