若手外科医必読 ヘルニア手術の最前線 その他のヘルニア
閉鎖孔ヘルニアの手術
日暮 愛一郎
1
,
厚井 志郎
,
佐藤 典宏
,
柴尾 和徳
,
平田 敬治
1産業医科大学 第一外科
キーワード:
外科用メッシュ
,
術前診断
,
超音波診断
,
閉鎖孔ヘルニア
,
ポイントオブケアシステム
,
嵌頓
,
ヘルニア縫合術
,
腹部CT
Keyword:
Hernia, Obturator
,
Surgical Mesh
,
Ultrasonography
,
Point-of-Care Systems
,
Herniorrhaphy
pp.1032-1037
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015377932
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閉鎖孔ヘルニアは近年遭遇する機会が多くなっており,救急領域へのCT検査導入により,術前正診率はほぼ100%である.診断後にベッドサイドで整復し,緊急手術を回避する報告も増え,整復の適応(脱出腸管2cm以下,発症後24時間以内)も一定の見解を得ている.手術は,(1)アプローチ法(経腹的か腹膜外か,腹腔鏡併用)と,(2)ヘルニア門の処理法(単純縫縮かメッシュ使用か)が,各施設ごとの特徴がみられる.当科での経験もふまえ,閉鎖孔ヘルニアの手術方法について解説する.
©Nankodo Co., Ltd., 2015