最新のヘルニア手術-アプローチから修復まで
骨盤部ヘルニア 閉鎖孔ヘルニア
稲葉 毅
1
1帝京大学 外科
キーワード:
閉鎖孔ヘルニア
,
嵌頓
,
小腸疾患
,
ヘルニア縫合術
Keyword:
Hernia, Obturator
,
Herniorrhaphy
pp.648-651
発行日 2012年6月1日
Published Date 2012/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012281385
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閉鎖孔ヘルニアは小腸が嵌頓する症例が多く、従来は開腹手術が主流であった。しかし近年早期診断例が増加し、治療が多様化している。術前に用手的あるいはエコーガイドでの腸管還納を安全に行える症例が増え、また手術では腹腔鏡手術や、全身麻酔を用いない鼠径法、大腿法手術などが広まっている。ヘルニア門の補強もメッシュの使用が一般化してきた。それがゆえに、標準的手術は存在せず、自己の技量と施設の設備などに基づいた選択が必要とされる。
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