Japanese
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特集 総胆管結石治療の最前線—手技と周辺機器の進歩
開腹術下アプローチ
胆道内圧による乳頭機能からみた治療選択
Evaluation of intraoperative manometric examination in treatment of choledocholithiasis
北川 裕久
1
,
太田 哲生
1
,
萱原 正都
1
,
西村 元一
1
,
藤村 隆
1
,
清水 康一
1
,
三輪 晃一
1
Hirohisa KITAGAWA
1
1金沢大学医学部第2外科
キーワード:
胆道内圧
,
乳頭機能
,
胆管横切開一次閉鎖術
Keyword:
胆道内圧
,
乳頭機能
,
胆管横切開一次閉鎖術
pp.377-382
発行日 2001年3月20日
Published Date 2001/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904408
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胆管結石治療において,遺残結石がない,再発しない,良好な長期予後が得られる,低侵襲で早期退院できる,の4点すべてを満たすのが理想的な治療法である.胆管結石は成因からみると,胆嚢からの落下結石と胆管に原発する結石の2種類があり,後者は乳頭機能の異常が関与していると考えられるためそれぞれに対する理想的な治療法はおのずと異なってくるはずである.筆者らは1973年より術中胆道内圧測定で乳頭機能評価を行っているが,その結果から内圧測定で器質的な乳頭異常と判断された場合に胆管結石が原発すると考えられた.したがって器質的乳頭異常には胆道付加手術を,それ以外の場合には乳頭機能を温存した切石術を適応としている.さらに内圧正常でかつ遺残結石のおそれのない症例には,胆管横切開一次閉鎖術を行って入院期間の短縮が得られている.
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