カラーグラフ 食道癌の内視鏡下手術・4
頸腹部操作先行による胸腔鏡下食道切除術
川原 英之
1
Hideyuki KAWAHARA
1
1川崎市立井田病院外科
pp.285-289
発行日 2001年3月20日
Published Date 2001/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904394
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胸腔鏡下食道切除術がわが国で行われてから7年あまりが経過した1).食道は解剖学的に縦隔の深部に位置し,心大血管,気管気管支といった重要臓器に隣接するため,剥離やリンパ節郭清などの手技が難しく悪性腫瘍に対する胸腔鏡下手術の評価は確立されていない.リンパ節郭清に限っても開胸による標準的手術と同程度に郭清可能とする報告2)から,あくまでも縮小手術のひとつと考える見解までさまざまである.
ここでは筆者らが行っている頸部,腹部操作を先行する胸腔鏡下食道切除術の手技について述べる.
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