Japanese
English
特集 総胆管結石治療の最前線—手技と周辺機器の進歩
開腹術下アプローチ
経十二指腸乳頭形成術
Transduodenal sphincteroplasty
佐々木 睦男
1
,
吉原 秀一
1
,
石戸 圭之輔
1
,
鳴海 俊治
1
,
袴田 健一
1
Sasaki Mutsuo
1
1弘前大学医学部第2外科
キーワード:
経十二指腸乳頭形成術
,
総胆管結石症
,
胆管癌
Keyword:
経十二指腸乳頭形成術
,
総胆管結石症
,
胆管癌
pp.371-376
発行日 2001年3月20日
Published Date 2001/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904407
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
経十二指腸的乳頭形成術はビリルビンカルシウム石を有する原発性総胆管結石に対する根治的治療として良好な成績を収めてきた.その術式の概要は乳頭括約筋を一部切除するとともに胆道末端部を広く開放することにより良好な胆道ドレナージを得るものである.しかし,この良好なドレナージは消化管内容物の胆道内逆流を惹起し,胆管炎,肝膿瘍の原因となる可能性が示唆された.さらに長期的には本術式施行例より胆道癌の発生もみられた.したがって,この術式の採用には適応の慎重な選択と,長期にわたる厳重な経過観察が必要となる.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.