Japanese
English
特集 総胆管結石治療の最前線—手技と周辺機器の進歩
内視鏡的アプローチ
EST
Endoscopic sphincterotomy
池田 靖洋
1
,
眞栄城 兼清
1
Seiyo IKEDA
1
1福岡大学医学部第1外科
キーワード:
内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)
,
ガイドワイヤー併用下EST
,
偶発症と対策
Keyword:
内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)
,
ガイドワイヤー併用下EST
,
偶発症と対策
pp.305-312
発行日 2001年3月20日
Published Date 2001/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904397
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ESTは一種の手術である.外科手術では,術野の場を静的に保ちながら切開や剥離を進めることが重要とされる.ESTも同じある.対象である十二指腸乳頭部を至適条件下に固定し,直視下に切開を進める手法が安全である.その観点から,“long nose”パピロトームによるESTやガイドワイヤーを胆管内に挿入した状態でのEST(ガイドワイヤー併用下EST)を推奨する.
MR cholangio-pancreatography(MRCP)の普及により,内視鏡的逆行性胆管造影(ERC)の機会が減ると胆管内挿管のエキスパートは少なくなる.したがって,ガイドワイヤーをまず胆管内に挿入し,パピロトームを送り込むガイドワイヤー併用下ESTを今後は標準手技にすべきと考える.
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