Japanese
English
特集 ts1浸潤性膵管癌の診断と治療成績
バルーンカテーテルERP圧迫撮影法によるts1膵癌の診断と治療成績
Diagnosis and Clinical courses of Small (ts1) Pancreatic Carcinoma by Balloon-Catheter Endoscopic Retrograde Pancreatography Compression Study (Ballon ERP-CS)
眞栄城 兼清
1
,
中山 吉福
2
,
池田 靖洋
1
Kensei MAESHIRO
1
,
Yoshifuku NAKAYAMA
2
,
Seiyo IKEDA
1
1福岡大学医学部第一外科
2福岡大学医学部第一病理
1The First Department of Surgery, Fukuoka University
2The First Department of Pathology, Fukuoka Univcrsity
キーワード:
小膵癌
,
ts1膵癌
,
膵上皮内癌
,
バルーンカテーテルERP
,
膵液診断
,
膵癌治療
Keyword:
小膵癌
,
ts1膵癌
,
膵上皮内癌
,
バルーンカテーテルERP
,
膵液診断
,
膵癌治療
pp.815-821
発行日 1999年11月15日
Published Date 1999/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900118
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バルーンカテーテルERP圧迫撮影法(以下バルーンERP-CS)によるts1膵癌13例の診断とその治療成績について検討した.臨床的には腹部症状や膵酵素値,腫瘍マーカー値上昇を認め,US・CTで膵管拡張を示す例が多かった.しかし,膵管非拡張例もみられるため,スクリーニングには膵管を描出する検査を用いるべきである.また,病変が小さくなるほど分枝膵管像の描出が重要であり,分枝膵管の描出能に優れたバルーンERP-CSはts1膵癌の精査に有用であった.ts1膵癌は総合的進行度が低く,根治度および遠隔成績は比較的良好であるが,術後短期間での再発死亡例もあるため拡大手術ならびに補助療法が必要である.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.