カラーグラフ 腹腔鏡下食道手術・3
TypeⅢ食道裂孔ヘルニアに対する腹腔鏡下手術
森 俊幸
1
,
下位 洋史
1
,
杉山 政則
1
,
跡見 裕
1
Toshiyuki MORI
1
1杏林大学医学部第1外科
pp.1071-1077
発行日 2000年9月20日
Published Date 2000/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904188
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食道裂孔ヘルニアの病型
食道裂孔ヘルニアは,その解剖学的特徴により滑脱型(TypeⅠ),傍食道型(TypeⅡ),混合型(TypeⅢ)に分類される(図1)1).頻度としてはTypeIが最も多い.純粋なTypeⅡはまれであり,傍食道型ヘルニアの多くは滑脱型を合併する(TypeⅢ).いずれの型もヘルニアが軽度の場合には無症状のことも少なくないが,ヘルニアが高度になるに従って滑脱型ではGERD(gastro-esophagealreflux disease)の原因となり,傍食道型ではヘルニアの食道圧迫に起因する嚥下障害を認めるようになる.
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