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特集 外科医に求められる緩和医療プラクティス
緩和医療の実際
身体的ケア
消化器症状対策
Palliation of the digestive symptoms in terminal cancer patients
寺嶋 吉保
1
Yoshiyasu TERASHIMA
1
1徳島大学医学部第1外科
キーワード:
輸液の減量
,
オクトレオチド(サンドスタチン®)
,
PEG(経皮内視鏡的胃瘻造設術)
Keyword:
輸液の減量
,
オクトレオチド(サンドスタチン®)
,
PEG(経皮内視鏡的胃瘻造設術)
pp.1141-1146
発行日 2000年9月20日
Published Date 2000/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904199
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消化器症状は,多くの末期患者を苦しめる.これを完全に緩和することは困難であるが,正確な病状の共通理解のうえに身近な目標設定を行い確実に短時間で症状緩和を行う必要がある.急性期医療に慣れた外科医がホスピスの経験から学ぶべき点は,高カロリー輸液の中止,胃管の中止,ステロイド・オクトレオチド(サンドスタチン®)・抗精神薬などの薬剤の使用方法,持続静注から持続皮下注入への変更,コミュニケーション技法,患者家族と共同した治療目標の設定などであろう.緩和的手術は,保存的緩和ケアが十分提供された場合と比較検討して慎重に適応を決める必要がある.
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