増刊号 Stepごとに要点解説 標準術式アトラス最新版—特別付録Web動画
8.ヘルニア
食道裂孔ヘルニア—腹腔鏡下噴門形成術
矢野 文章
1
,
坪井 一人
1
,
星野 真人
1
,
山本 世怜
1
,
秋元 俊亮
1
,
増田 隆洋
1
,
坂下 裕紀
1
,
福島 尚子
1
,
小村 伸朗
2
Fumiaki YANO
1
1東京慈恵会医科大学上部消化管外科
2国立病院機構西埼玉中央病院外科
キーワード:
食道裂孔ヘルニア
,
GERD
,
噴門形成術
Keyword:
食道裂孔ヘルニア
,
GERD
,
噴門形成術
pp.297-302
発行日 2021年10月22日
Published Date 2021/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213521
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Step1 患者体位とトロッカー挿入位置
モニターは患者頭側に設置し,術者は患者右側,助手は患者左側,スコピストは脚間に立つ.患者の体位は仰臥位・開脚位とし,約20°の頭高位として手術台を術者側に軽度傾ける.開腹法にて臍部に12 mmカメラポートを挿入し,CO2 10 mmHgにて気腹する.腹腔鏡ガイド下に右鎖骨中線上季肋下に5 mm(術者左手用),左鎖骨中線上季肋下に12 mm(術者右手用),左前腋窩線上側腹部に5 mmのトロッカー(助手用)を挿入する(図1).最後に肝外側区域挙上用のリバーリトラクターを心窩部より挿入する.また,われわれは肝を愛護的に保護するために,10 mmのペンローズドレーンを用いてリトラクターを被覆している1).
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年10月末まで)。
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