Japanese
English
特集 肝・胆・膵領域における腹腔鏡下手術の最前線
膵臓領域
腹腔鏡下膵尾側切除術
Laparoscopic distal pancreatectomy
森 俊幸
1
,
鈴木 裕
1
,
阿部 展次
1
,
杉山 政則
1
,
跡見 裕
1
Toshiyuki MORI
1
1杏林大学医学部外科(消化器一般)
キーワード:
腹腔鏡下手術
,
囊胞性膵腫瘍
,
インスリノーマ
,
膵体尾部切除
Keyword:
腹腔鏡下手術
,
囊胞性膵腫瘍
,
インスリノーマ
,
膵体尾部切除
pp.803-809
発行日 2008年6月20日
Published Date 2008/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102158
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要旨:腹腔鏡下手術が発達した今日でも,膵管癌に対する根治的腹腔鏡下手術には否定的な見解が多い.系統的リンパ節郭清は解剖学的・技術的理由により困難であり,これを腹腔鏡下に行っても臨床上のメリットは見出しがたい.一方,膵内分泌腫瘍,囊胞性膵腫瘍などの低悪性度腫瘍においては,病変の進展度,存在部位により腹腔鏡下手術が行われる.MCN(径15cm未満)やSPT,手術適応を有するSCT,分枝膵管型のIPMNの一部などが腹腔鏡下手術の対象となる.また,insulinomaも存在部位により腹腔鏡下手術の適応となる.腹腔鏡下膵切除術のなかで最も広く行われているのは膵体尾部切除であり,症例により脾温存も可能である.腹腔鏡下手術での膵切離は自動縫合器を用いる.
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