増刊号 消化器・一般外科手術のPearls&Tips—ワンランク上の手術を達成する技と知恵
①食道
腹腔鏡下GERDおよび食道裂孔ヘルニア手術
中島 政信
1
,
百目木 泰
1
,
高橋 雅一
1
,
室井 大人
1
,
菊池 真維子
1
,
加藤 広行
1
Masanobu NAKAJIMA
1
1獨協医科大学第一外科
pp.41-45
発行日 2015年10月22日
Published Date 2015/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210928
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バリエーションと留意点
GERDの治療は生活習慣の改善から始まり,制酸剤などの投与による薬物治療がその中心をなしているが,薬物治療によっても症状の改善が得られない場合や,高度の食道裂孔ヘルニアを伴う場合には手術が考慮される1).GERDおよび食道裂孔ヘルニアの手術は,ほぼ似たような手術をすること多いが,その主体が逆流防止手術なのか,ヘルニアの修復なのか,あるいはその両者であるのかによって重点を置くポイントが異なる.
ヘルニアがないか軽度の滑脱型ヘルニアが存在し,逆流症状の抑制が主目的の場合,縦隔内での食道の剝離よりも,逆流防止機構の再建の方法が重要である.
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