Japanese
English
特集 内視鏡下手術―もう一歩のステップアップのために
胆道疾患に対する腹腔鏡下手術
Laparoscopic cholecystectomy and beyond
森 俊幸
1
,
青木 久恵
1
,
杉山 政則
1
,
跡見 裕
1
Toshiyuki MORI
1
1杏林大学医学部外科
キーワード:
腹腔鏡下胆囊摘出術
,
胆囊炎
,
単創式胆摘術
,
Mirizzi症候群
Keyword:
腹腔鏡下胆囊摘出術
,
胆囊炎
,
単創式胆摘術
,
Mirizzi症候群
pp.1689-1695
発行日 2009年12月20日
Published Date 2009/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102899
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要旨:比較的炎症の少ない胆囊に対して胆摘が必要な際には,腹腔鏡下胆囊摘出術(以下,ラパコレ)が第一選択の術式であることに異論は少ない.従来,急性・慢性胆囊炎は技術的難度の高さから,本術式の相対・絶対禁忌とする論調も過去にはあったが,現在では,これらの胆囊炎もすべてラパコレでよいと考えられるようになった.特に急性胆囊炎では,発症後早期の手術が勧められている.肥満や妊娠・高齢者などもラパコレの禁忌とはならないが,Mirizzi症候群に対しては,ラパコレを行わないとする見解が多い.炎症の少ない胆囊では,単一創から器械で手術を行うsingle port surgeryが普及してきている.
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