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特集 最新の胆道癌診療トピックス—新たな治療戦略の可能性を探る
術前治療と切除適応
胆道癌の予後不良因子とは—手術適応のborderlineはどこか?
遠位胆管癌
Prognostic factors in patients with distal cholangiocarcinoma—evaluation of operative indication as borderline resectability
三浦 宏平
1
,
坂田 純
1
,
安藤 拓也
1
,
油座 築
1
,
相馬 大輝
1
,
廣瀬 雄己
1
,
堅田 朋大
1
,
石川 博補
1
,
滝沢 一泰
1
,
小林 隆
1
,
永橋 昌幸
1
,
亀山 仁史
1
,
若井 俊文
1
Kouhei MIURA
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科学分野
pp.1423-1427
発行日 2017年12月20日
Published Date 2017/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211871
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【ポイント】
◆門脈浸潤を伴う遠位胆管癌は外科切除のみでは長期生存は望めず,borderline resectableとして術前・術後の補助療法を組み合わせた集学的治療で予後の改善を計る必要がある.
◆遠位胆管癌においてR0切除をめざして胆管断端陰性を追求するという治療戦略は妥当であるが,高齢者,高リスクの患者,進行癌患者などに対しては,胆管断端の浸潤癌陰性を追求するが上皮内癌の有無にはこだわらないという柔軟な戦略も許容される.
◆リンパ節転移は強力な予後不良因子であり,術後の病理組織学的検査でリンパ節転移が陽性(特に4個以上)の症例は,術後補助化学療法の良い適応である.
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