胆膵進行癌に対する外科治療戦略 胆道
進行胆嚢癌に対する外科治療戦略
坂田 純
1
,
廣瀬 雄己
,
堅田 朋大
,
石川 博補
,
三浦 宏平
,
滝沢 一泰
,
小林 隆
,
若井 俊文
1新潟大学 消化器・一般外科
キーワード:
肝切除
,
膵頭十二指腸切除
,
胆嚢腫瘍
,
リンパ節郭清
,
肝外胆管
Keyword:
Hepatectomy
,
Gallbladder Neoplasms
,
Lymph Node Excision
,
Bile Ducts, Extrahepatic
,
Pancreaticoduodenectomy
pp.731-737
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017324287
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進行胆嚢癌に対する外科治療に関して,局所進展度別に至適な肝切除範囲,リンパ節郭清範囲を中心に,現在までに得られている知見を概説した.pT2胆嚢癌に対する至適な肝切除やリンパ節郭清の範囲,肝外胆管切除の必要性に関してはいまだ議論が多い.pT3/pT4胆嚢癌の外科治療成績に関しては,癌遺残のない切除が遂行されれば非切除例よりは良好な成績が得られているが,いまだ十分ではなく,術前・術後の化学療法を含めた集学的治療の進歩が望まれる.進行胆嚢癌に対する外科治療では,癌遺残のない手術を遂行するために個々の症例の病巣所見に応じて適切な根治術式を選択することが重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2017