肝内胆管癌の新しい規約と治療戦略
胆管浸潤型および胆管内発育型肝内胆管癌の手術方針と成績
須藤 翔
1
,
坂田 純
,
相馬 大輝
,
廣瀬 雄己
,
石川 博補
,
大橋 拓
,
滝沢 一泰
,
高野 可赴
,
小林 隆
,
若井 俊文
1新潟大学 消化器・一般外科
キーワード:
肝切除
,
肝内胆管
,
リンパ行性転移
,
生存率
,
胆管癌
,
胆管腫瘍
,
リンパ節郭清
,
治療成績
,
胆管切除術
Keyword:
Bile Duct Neoplasms
,
Bile Ducts, Intrahepatic
,
Hepatectomy
,
Lymphatic Metastasis
,
Lymph Node Excision
,
Survival Rate
,
Cholangiocarcinoma
,
Treatment Outcome
pp.150-154
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016125831
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肝内胆管癌の肉眼型分類は腫瘍の進展様式を反映し,手術成績に影響を与える.胆管浸潤型はGlisson鞘に沿った進展を特徴とし,高率にリンパ節転移を伴い,根治切除として拡大肝葉切除+肝外胆管切除+リンパ節郭清が施行されても予後不良な場合が少なくない.一方,胆管内発育型は周囲組織への浸潤傾向がとぼしく,リンパ節転移の頻度も低いため良好な予後が期待される.いずれの肉眼型においても長期生存を得るためにはR0切除が必須であるが,拡大手術は高率に合併症を伴うため,過不足のない適切な術式選択が求められる.
©Nankodo Co., Ltd., 2016