Japanese
English
臨床報告
膵併存腫瘍の術後肝転移に対し手術を施行した1例
A case of hepatectomy for liver metastasis of the mixed duct-islet cell carcinoma of the pancreas
安里 昌哉
1
,
照屋 剛
1
,
大田 守仁
1
,
仲地 厚
1
,
喜友名 正也
1
Masaya ASATO
1
1豊見城中央病院外科
キーワード:
膵頭部癌
,
神経内分泌癌
,
膵併存腫瘍
Keyword:
膵頭部癌
,
神経内分泌癌
,
膵併存腫瘍
pp.638-642
発行日 2017年5月20日
Published Date 2017/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211626
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要旨
症例は67歳,男性.2014年9月に褐色尿,白色便,皮膚横染に気づき内科を受診した.精査にて膵頭部癌の診断で同年10月,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学的に膵癌と内分泌腫瘍の膵併存腫瘍と診断した.膵癌成分のリンパ節転移を認めたためTS-1による術後補助化学療法を行った.2016年2月の画像検査で肝S6/7,S5/6に肝転移を認めた.化学療法を変更したが転移巣は増大傾向であった.同年6月,2病変に対し肝後区域切除および肝部分切除術を施行した.病理組織検査では2病変ともに内分泌癌の転移であった.術後4か月経過するが再発は認めていない.膵併存腫瘍術後肝転移に対し肝切除が有効と思われた1例を経験したので報告する.
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