特集 肝胆膵外科手術におけるトラブルシューティング
Ⅲ.膵臓 開腹膵頭十二指腸切除術における肝動脈・上腸間膜動脈損傷に対する対処法
加藤 宏之
1
,
種村 彰洋
1
,
水野 修吾
1
,
臼井 正信
1
,
伊佐地 秀司
1
1三重大学肝胆膵・移植外科
キーワード:
膵頭部癌
,
膵頭神経叢hanging法
,
replaced right hepatic artery
Keyword:
膵頭部癌
,
膵頭神経叢hanging法
,
replaced right hepatic artery
pp.1055-1062
発行日 2019年6月15日
Published Date 2019/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001264
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開腹膵頭十二指腸切除(pancreaticoduodenectomy;PD)を施行するうえで,上腹部を支配する血管解剖に習熟することはきわめて重要であり,外科医は肝動脈(hepatic artery;HA)や上腸間膜動脈(superior mesentetic artery;SMA)の走行バリエーションとその関係を術前に十分に理解して手術に臨むべきである。とくに,HAやSMAの走行を見誤り,術中に損傷・出血させれば,術者はパニックに陥るだけでなく,リカバリーできなければ窮地に立たされる。
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