Japanese
English
症例
神経内分泌癌の頭部皮膚転移の1例
Scalp metastasis of neuroendocrine carcinoma
齊藤 日向子
1
,
森村 壮志
1
,
遠山 哲夫
1
,
重野 和彦
1
,
小野澤 瑞樹
2
,
宮崎 淳
2
,
松岡 亮介
3
,
林 雄一郎
3
,
菅谷 誠
1
Hinako SAITO
1
,
Sohshi MORIMURA
1
,
Tetsuo TOYAMA
1
,
Kazuhiko SHIGENO
1
,
Mizuki ONOZAWA
2
,
Jun MIYAZAKI
2
,
Ryosuke MATSUOKA
3
,
Yuichiro HAYASHI
3
,
Makoto SUGAYA
1
1国際医療福祉大学医学部,皮膚科学教室(主任:菅谷 誠主任教授)
2同,泌尿器科
3同,病理診断科
キーワード:
神経内分泌癌
,
皮膚転移
Keyword:
神経内分泌癌
,
皮膚転移
pp.519-523
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003866
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71歳,男性。頭頂部に浸潤を触れる紅色疣状局面が出現して来院した。4年前に前立腺癌と診断され化学療法中のため,前立腺癌の皮膚転移を疑い皮膚生検した結果,神経内分泌癌であった。胸部CTにて肺に多発結節を認めた。前立腺癌が男性ホルモン除去療法後に神経内分泌分化し,肺と頭部皮膚に転移したと診断した。自験例のような遠隔部皮膚転移はまれだが,男性ホルモン(アンドロゲン)除去療法で一時寛解する前立腺癌患者の増加に伴い,神経内分泌前立腺癌は増加する可能性がある。今後は,われわれ皮膚科医も遭遇する機会があると考えられ,疾患概念を知っておく必要があるため自験例を報告する。
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