外科学温故知新・28
胆道外科―Calotの三角
山口 幸二
1
,
家永 淳
1
,
田邊 麗子
1
,
佐藤 典宏
1
,
高畑 俊一
1
,
当間 宏樹
1
,
中村 雅史
1
,
田中 雅夫
1
Koji YAMAGUCHI
1
1九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科学
pp.1571-1574
発行日 2007年11月20日
Published Date 2007/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101942
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
「53の会」(昭和53年に医学部を卒業したのち外科医を目指したものの集まり.会長は群馬大学大学院医学研究科病態総合外科学の桑野博行教授)で本連載を行うことになり,筆者らは「胆道外科」について書かせていただくこととなった.
最初は何から書こうかと迷っていたが,大学で肝胆膵の講義を受け持つことが多く,学生にCalotの三角を「肝下縁,胆囊管,総肝管で囲まれる三角」と教えていたし,試験問題にも出したことがある.ふとしたことから,医学史に詳しい同級生の佐藤裕先生(誠心会井上病院)より,Calotの三角は「胆囊動脈,胆囊管,総肝管で囲まれる三角」だと言われ,愕然とした.そうしたこともあり,今回は筆者なりにCalotの三角について調べ書くことで「外科学温故知新」の責務を果たしたい.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.