特集 癌診療に役立つ最新データ2007-2008
Ⅷ.胆管癌
胆管癌の診断に関する最新のデータ
高畑 俊一
1
,
佐藤 典宏
1
,
渡部 雅人
1
,
当間 宏樹
1
,
中村 雅史
1
,
植木 隆
1
,
水元 一博
1
,
清水 周次
2
,
山口 幸二
1
,
田中 雅夫
1,2
Shunichi TAKAHATA
1
1九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科
2九州大学大学院光学医療診療部
pp.257-266
発行日 2007年10月22日
Published Date 2007/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101909
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要旨:胆管癌の多くは黄疸などの症状を契機に発見される.有効なスクリーニング法がない現状では早期癌の割合は10%程度で,周囲組織および大血管への浸潤などをきたしたpT3,pT4症例が50%以上,stage Ⅲ以上が70%を占める.治療方針の決定には癌の局在診断,水平進展,垂直進展および遠隔転移の診断が重要であり多くの診断法があるが,近年では特にMDCTの進歩によりこれの果たす役割が大きくなっている.包括医療の導入もあり,肉眼形態による進展形式の違いを考慮した効率的な診断が望ましい.
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