Japanese
English
特集 膵臓外科の新たな展開
IPMNの手術適応と治療成績
IPMN:Surgical indication and results
山口 幸二
1
,
家永 淳
1
,
堤 宏介
1
,
大内田 研宙
1
,
外園 幸司
1
,
田邊 麗子
1
,
佐藤 典宏
1
,
当間 宏樹
1
,
高畑 俊一
1
,
中村 雅史
1
,
伊藤 鉄英
2
,
石神 康生
3
,
恒吉 正澄
4
,
田中 雅夫
1
Kouji YAMAGUCHI
1
1九州大学医学研究院臨床・腫瘍外科
2九州大学医学研究院病態制御内科
3九州大学医学研究院臨床放射線学
4九州大学医学研究院形態機能病理
キーワード:
膵管内乳頭粘液性腫瘍
,
膵管癌併存
,
悪性度評価
Keyword:
膵管内乳頭粘液性腫瘍
,
膵管癌併存
,
悪性度評価
pp.1661-1664
発行日 2007年12月20日
Published Date 2007/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101964
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要旨:膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)は,腺腫より境界病変,粘膜内癌,微小浸潤癌,IPMN由来の浸潤癌へと連続する病変と考えられている.境界病変(粘膜内癌)以上が手術適応で,腺腫は経過観察とする.術前異型度診断が粘膜内癌の診断では膵頭十二指腸第2部切除や膵分節切除などの膵縮小手術の適応となる.浸潤癌の診断ではD2リンパ節郭清を伴う膵切除の適応となる.IPMNでは周辺の膵管に異型上皮の進展を認めるので,膵断端の術中迅速診断での検索は必要で,高度以上の異型上皮では追加切除の適応となる.異時性,同時性の他臓器癌や浸潤性膵管癌の併存にはIPMN診断時や経過観察などで注意する必要がある.
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