Japanese
English
特集 肝・胆・膵領域における腹腔鏡下手術の最前線
膵臓領域
慢性膵炎に対する腹腔鏡下手術
Laparoscopic surgery for chronic pancreatitis
高畑 俊一
1,2
,
中村 雅史
1,2
,
清水 周次
1,2
,
当間 宏樹
1,2
,
佐藤 典宏
1,2
,
山口 幸二
1,2
,
田中 雅夫
1,2
Shunichi TAKAHATA
1,2
1九州大学医学部臨床・腫瘍外科
2九州大学光学医療診療部
キーワード:
慢性膵炎
,
腹腔鏡下手術
,
膵体尾部切除
,
囊胞消化管吻合
Keyword:
慢性膵炎
,
腹腔鏡下手術
,
膵体尾部切除
,
囊胞消化管吻合
pp.819-824
発行日 2008年6月20日
Published Date 2008/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102161
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要旨:慢性膵炎に対する腹腔鏡下手術は,内科的治療や内視鏡的治療が奏効しない症例に対する低侵襲治療として報告が増加している.術式は各種病態に対する膵体尾部切除と膵仮性囊胞に対する囊胞消化管吻合術とに大別され,前者には脾温存や脾動静脈温存,後者には囊胞空腸吻合術や囊胞胃吻合術,さらにアプローチの方法によるバリエーションがある.膵液瘻や脾温存の場合の脾梗塞などの合併症の報告はあるが,自動縫合器の改良と腹腔鏡下の縫合技術の進歩などにより改善がみられ,今後さらに広く普及することが期待される.
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