増刊号 2024年最新版 外科局所解剖全図—ランドマークの出し方と損傷回避法
Ⅲ.肝胆膵
全層胆囊摘出術に必要な局所解剖—特にCalot三角部の剝離層
大目 祐介
1
,
本田 五郎
1
Yusuke OME
1
1東京女子医科大学消化器・一般外科
pp.220-226
発行日 2024年10月22日
Published Date 2024/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214714
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POINT
●Calot三角部の(脂肪を含む)結合組織は,胆囊板のSS-Outer層と境界なく連続しているため全層切除の対象領域となる.
●Calot三角部で右肝動脈(前・後区域枝)や右肝管を肝内流入部(右Glisson茎内)まで露出して,Calot三角部の(脂肪を含む)結合組織をen blocに切除する.
●露出した右肝動脈(前・後区域枝)や右肝管と肝実質との間で右Glisson茎の腹側の結合組織を切離することで,Calot三角部の(脂肪を含む)結合組織とともに胆囊板を全切除する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2029年10月末まで)。
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