特別寄稿
鼠径ヘルニアに対するtension free修復術の問題点
津村 裕昭
1
,
市川 徹
1
,
竹末 芳生
2
,
村上 義昭
2
,
末田 泰二郎
2
,
日野 裕史
1
,
金廣 哲也
1
Tsumura Hiroaki
1
1広島市立舟入病院外科
2広島大学大学院医歯薬総合研究科病態制御医科学講座外科学
pp.1295-1305
発行日 2004年10月20日
Published Date 2004/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100759
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
成人鼠径ヘルニアに対するtension-free修復術(以下,TF法)は修復素材とその形状改良と相俟って現在では広く普及するに至った.とくに,前方到達法によるTF法(以下,open-TF)は手技が簡便であり,アウトカムが良好なことから一般的となっているが,これらの修復術もさまざまな問題点を抱えているのが現状である.本稿では,tension-free修復術の問題点について最近の文献に基づいて概説する.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.